マンションの大規模修繕工事は、初めての理事会や住民にとって、何から手を付ければよいか途方に暮れることも多いもの。しかも、談合などの不透明な事故がニュースになるたび、誰に相談すれば良いのか悩んでしまいます。しかし、大きな投資を前提としたこの工事こそ、信頼できる専門家によるサポートが必要不可欠です。

このコラムでは、札幌市のマンションで安心して修繕を進めるために必要なステップと、専門家(マンション管理士)の役割をご紹介します。


🔹 STEP 1|まずは「目的と目標」を明確にする


✅ 修繕を単なる業務で終えないために

  • 長期修繕計画は「積立金の使い方」を設計するだけでなく、「住まいの寿命を伸ばす未来設計」でもあります。
  • 住民の安全・快適性・資産価値維持を達成するための目標(例:外壁防水・屋上更新・給排水管更新など)を最初に整理しましょう。

🔹 STEP 2|組織とプロセスを整える(談合防止対策も)


✅ 修繕委員会の設置と専門性の確保

  • 修繕委員会には、建築・会計・法律・合意形成の経験ある人材が関わると安心です。
  • ただし、招集メンバーが固定しすぎると談合の温床にもなりかねません。倫理規定のある運営体制(利害関係者の回避・複数社比較ルール)が不可欠です。

✅ 見積相見積もりと公開手順

  • 少なくとも3社以上から見積を取得し、仕様書を共通化して比較する。
  • 契約基準書や評価表を見える化し、理事会や総会で承認を得る体制が透明性を高めます。

🔹 STEP 3|透明な情報共有と住民合意形成


✅ 分かりやすい資料で理解と納得を促す

  • グラフ・イラスト・表をもとに「現状」「修繕内容」「資金計画」を見える化
  • 住民説明会ではトップダウンではなく「聞ける場」にすることで対話型説明を可能にします

✅ 総会での合意と議事録の記録

  • 賛成多数による決議(3分の2以上、あるいは全会一致など)を得ることで正当性を担保。
  • 議事録や住民への報告書を残すことで透明性と履歴を確保します。

🔹 専門家 – マンション管理士 の活用が不可欠な理由


サポート領域内容と効果
長期修繕計画作成支援国土交通省様式に則った資金設計と仕様整理
業者選定の客観性担保利害相反防止・見積比較・仕様審査を代行
住民説明会や総会支援合意形成をスムーズに進行し、住民理解を促進
規約・倫理規定の構築談合防止や運営のルール化を制度面から支援

マンション管理士は中立的な立場で、意思決定の基盤を整えつつ、住民と理事の橋渡しを行うプロフェッショナルです。


✅ まとめ:大規模修繕は「準備 ×透明 ×安心の流れ」が成功の鍵

  1. 修繕の目的と目標を共有して、全体像を描こう
  2. 修繕委員会や相見積の仕組みで透明・公平な運営を設計
  3. 住民説明と総会承認で合意形成を確保
  4. 話が先行しないよう、マンション管理士の手厚い支援で理性的に進行
  5. 札幌市の気候・条例に即した仕様と工法選定も視野にプロと連携を!

🔒 札幌市のマンション管理組合・理事会の皆様へ
「何をどう進めれば良いのか分からない」と感じている今が、未来を変える一歩の時です。

マンション管理士が、安心・合理的・透明性のある修繕プロセスづくりを全力で支援します。
お悩みやご相談があれば、いつでもお気軽にお声がけください!