「理事会のやり方に違和感がある」
「もう少し柔軟に考えてほしいことがある…」
札幌市でも、管理組合内でそうした“モヤモヤ”を抱えている区分所有者の声を耳にします。しかし現実には「直接言うのは気が引ける」「理事長と対立したくない」といった心理的ハードルが存在するのも事実です。
そこで今回は、意見を“責任をもって”伝えながらも、心理的負担を減らす工夫を3つご紹介します。
さらに、専門家として中立的立場から支援できるマンション管理士の役割も解説します。
🔹秘策①:管理会社のフロント担当を“伝言係”として活用しよう
✅ なぜこの方法が有効なのか?
- 管理会社は日常的に理事会と連絡を取り合っている“橋渡し役”
- 区分所有者の意見として伝える際、感情的にならず客観的なトーンで理事会に伝達できる
- 「私の名前を出して構わない」と伝えれば、責任ある意見表明にもなります
✅ 実践ポイント
- 書面やメールで意見をまとめ、管理会社に託す
- その際「理事会で取り上げたかどうか」を後日確認する
- 記録に残る形で提出するのがベスト(理事会資料に添付されることも)
🔹秘策②:他の区分所有者と“連名で”意見書を提出しよう
✅ なぜ複数人の意見表明が効果的?
- 一人の意見として出すよりも、共感を得た複数人で提出することで重みが増す
- 理事会としても「個人のわがまま」ではなく「組合員の共通意見」として受け止めやすい
- それぞれ名前を明記することで、法的にも正当な意見としての重みが担保されます
✅ 実践ポイント
- 自分だけでなく、共通の課題意識を持つ他の所有者に声をかける
- 文面はできるだけ前向きに。「改善提案型」の表現がおすすめ
- 提出は管理会社経由でも、総会や理事会への提出でも可(提出記録を残すこと)
🔹秘策③:総会の質疑応答で発言する機会を活用しよう
✅ 総会は、区分所有者の正式な意見表明の場
- 年に1回の定時総会や、必要に応じて開かれる臨時総会は、管理組合の最高意思決定機関
- 議案への質疑応答や意見表明は、発言者名を明確にしたうえで行われる公式な手段
- 「議事録に残る形で意見を述べたい」場合は、総会が最適です
✅ 実践ポイント
- 事前に発言内容をまとめておくとスムーズ
- 「質問」形式で始めると、対立姿勢にならずに意見が伝わります
- 必要であれば、発言内容を管理会社や管理士に相談してから本番に臨んでもOK
🧠なぜ“責任ある意見表明”が重要なのか?
区分所有者は、マンションの一部を所有する“共同のオーナー”であり、管理組合の構成員としての責任ある行動が求められます。
- 無記名・匿名の投書やクレームでは、議論の土台に乗せるのが難しい
- 記名での意見表明があるからこそ、理事会も真摯に受け止めやすくなる
- 住民間の相互信頼を高めるためにも、「声を上げること=協力」であると認識するのが重要です
🧩マンション管理士ができること:組合と住民の“対話の調整役”
サポート内容 | 効果 |
---|---|
意見の伝達方法のアドバイス | 個別対応・事前相談でトラブル回避 |
文面作成・内容確認の支援 | 角が立たない表現を一緒に考える |
理事会・総会での中立説明 | 意見が公正に取り扱われる環境づくり |
必要に応じた規約・運営ルールの見直し | 組合内の対話体制を制度面から整備 |
✅まとめ:声を届けることは「勇気」ではなく「義務」である
札幌市内でも、理事会に言いたいことがあっても黙ってしまうケースが少なくありません。
でもそれでは、管理組合の運営は前に進みません。
伝え方を工夫することで、意見は“対立”ではなく“改善のきっかけ”になります。
📣 札幌市のマンションにお住まいの皆さまへ
「ちょっと言いづらいけど、大事な意見がある」
そんなときこそ、マンション管理士にご相談ください。
あなたの意見が、より良い管理組合運営の第一歩になります。
一緒に“言いやすく、伝わりやすい”仕組みをつくりましょう!
安心して住民の思いを伝え合える、心地よいマンション運営をいっしょに作っていきましょう!