「うちの理事会、本当にこのままで大丈夫なのか…?」
「誰も何も言わないけど、自分だけでも声を上げるべきだと思う」
札幌市内のマンションでも、こうした疑問や葛藤を抱える“たった一人の区分所有者”が少なくありません。
理事会や総会で「これっておかしくない?」と思っても、周囲の反応は薄く、孤立してしまうこともあるでしょう。
でも、「自分だけが間違っているわけではない」と自信を持ってください。
なぜなら、区分所有者にはマンション管理の主体としての“声を上げる権利”があるからです。
今回は、少数派の立場でマンションの理事会運営に疑問を持った方が、建設的に声を届けるための3つのポイントを、札幌市の実情も踏まえてお伝えします。
🔷 マンション管理に“少数意見”が届きにくい理由
まず理解しておきたいのは、区分所有者の意見が通らないのは必ずしも「悪意」からではないということです。
理事会や総会の議決は、区分所有法に基づく“多数決原則”で運用されています。
つまり、たとえ正論であっても、少数派の意見では動かない仕組みになっているのです。
🔶 理事会を正したいときに心がける3つのポイント
🟢 ポイント①:「正論」よりも「現実」を知る
総会は「正しさを問う場」ではありません。
“現実をもとに多数決で物事を決める場”です。
たとえば、
- 修繕積立金が不適正に使われている
- 長期修繕計画の見直しがされていない
- 管理会社の対応が不誠実
…このような問題があっても、それを指摘するだけでは賛成を得るのは難しいのが現実です。
理事会や他の区分所有者は、「このままでも特に困っていない」「関わりたくない」と感じていることも多く、
“現実ベースの納得感”を得る工夫が必要です。
🟡 ポイント②:一人では限界。味方・支持者を増やそう!
「自分ひとりが声を上げても、誰も聞いてくれない」
これは、札幌市内のマンションでもよく聞く声です。
ですが、あきらめる必要はありません。
✅ 少しずつ“味方”を増やす工夫
- 隣の住戸や同フロアの住民に声をかける
- エレベーター内掲示などで「一緒に考えてみませんか?」と発信
- 過去の議事録や契約書を確認し、わかりやすく要点を整理して共有
マンション内には「なんとなく疑問を感じているけど声を出していない人」が必ずいます。
あなたの行動が“無関心の壁”を少しずつ崩すきっかけになります。
🔴 ポイント③:管理組合が明らかに法的に間違っているときは、訴訟も検討を
もちろん、「見過ごせないほどの法的違反」があれば、声を上げるだけでは足りないこともあります。
たとえば、
- 総会を開催せずに管理費を流用
- 理事が個人的に契約を進めていた
- 理事会の決議がすべて“談合”的に行われている
といった場合、区分所有法や民法に反する重大な管理不全として、訴訟を視野に入れることも選択肢の一つです。
📌 訴訟を検討する際の手順
- まずは総会の議事録や管理組合の決議書を精査
- 内容を法的に整理し、改善を求める文書を提出
- 応じられない場合、マンション管理士や弁護士に相談
- 必要であれば、地方裁判所に「管理者の不適切な行為の差止」などを請求
これは最後の手段ではありますが、**「マンションの未来を守るための正当な手段」**であることを知っておいてください。
🔷 札幌市でも進む“管理不全マンション”への警鐘
札幌市では、特に築30年以上のマンションで、以下のような問題が見られるケースが増えています。
- 理事会が機能していない
- 総会が長年開かれていない
- 修繕積立金が滞っている
- 管理規約が時代に合っていない
このような状況は、将来の「資産価値の低下」や「管理不全マンション化」につながります。
あなたが今、声を上げようとしていることは、決して無駄でも迷惑でもなく、マンションの将来にとって必要な行動なのです。
🔶 そんな時こそ、マンション管理士を活用しよう!
「管理の知識も法的なことも分からない…」
「誰に相談していいか分からない…」
そんな時に頼れるのが、第三者の専門家=マンション管理士です。
🧩 管理士ができること
項目 | 内容 |
---|---|
法的な問題点の整理 | 区分所有法・管理規約との整合性チェック |
議事録・契約の精査 | 過去の議事録や委託契約書から違法性を指摘 |
合意形成のアドバイス | 他の区分所有者への伝え方や説明の支援 |
必要に応じて弁護士と連携 | 訴訟リスクがある場合の事前整理と紹介 |
行政相談への同行支援 | 管理不全の可能性がある場合、行政対応の補助も可能 |
札幌市には、地域に根ざした管理士が在籍しており、雪国ならではの管理課題にも対応可能です。
✅ まとめ:一人でも、正しい行動がマンションを変える力になる!
- 理事会を「正したい」と思うあなたの行動は、マンションの未来を守る第一歩
- 総会は“正論”ではなく“多数決”で動くため、支持者を増やす工夫が必要
- 明らかに法的に間違っている場合は、訴訟や外部専門家の力を活用することも選択肢
- 孤立しそうなときこそ、マンション管理士という心強い味方に相談を
📣 札幌市で理事会に疑問を感じている区分所有者の皆さまへ
「このまま黙っていていいのだろうか」
「声を上げたいけど、一人じゃ心細い…」
そんな時は、ぜひマンション管理士にご相談ください。
あなたの行動が、マンションの資産価値と暮らしの質を守る第一歩になります。
声を上げる勇気が、変化のきっかけになる。
一人じゃ難しくても、支えてくれる人がいれば進める。
私たちマンション管理士は、その一歩を一緒に踏み出します。