「理事会で何度も伝えたのに、なぜか動いてくれない…」
「こっちは住民の声を代弁しているのに、管理会社の反応が鈍い…」
「札幌市のこの寒さを分かっていないんじゃないの?」
そんなふうに、管理会社とのコミュニケーションにモヤモヤした経験はありませんか?
分譲マンションの管理運営において、管理会社は心強いパートナー。
でも、「完全に味方」と思っていると、意外な行き違いが起こることも…。
今回は、なぜ管理会社は“わかってくれない”と感じるのか?
そして、管理会社と“建設的に付き合うための3つのポイント”を、札幌市のマンション事情を踏まえて解説します。
🔷 管理会社は味方?それとも他人?その微妙な立ち位置とは
まずは大前提として知っておいてほしいことがあります。
✅ 管理会社は「完全な味方」ではない
管理会社はあくまで、管理組合と業務委託契約を結んでいる“外部業者”です。
理事会や総会の運営、会計業務、清掃・点検の手配などを代行しますが、住民側の立場100%で動くわけではありません。
なぜなら、管理会社には「自社の都合」や「法的な責任範囲」もあるからです。
❗ 例:よくあるすれ違い
管理組合の要望 | 管理会社の反応 |
---|---|
除雪をもっと頻繁にしてほしい(札幌市では切実!) | 「契約上は週1回です」「費用が別途発生します」 |
住民アンケートを実施したい | 「当社の業務範囲外となります」 |
管理員をもう少し柔軟に対応させたい | 「就業規則の関係で難しいです」 |
これらの対応を見て、「冷たいな」「やる気がないのでは?」と思ってしまうこともあるかもしれません。
でも、実際には管理会社側にも“立場上できないこと”があるのです。
🔶 管理会社と上手に付き合うための3つのポイント
では、どうすれば管理会社とスムーズな関係を築けるのでしょうか?
ここでは、理事会の立場として意識すべき3つのポイントをお伝えします。
🟢 ポイント①:管理会社には「立場」があることを理解する
管理会社は、あくまで委託契約に基づいて動いています。
つまり、契約外の業務や特例対応は、原則として期待できません。
たとえば、札幌市のマンションで「急な大雪で除雪を追加でお願いしたい!」という場合、
管理会社が「対応はしますが、追加費用が発生します」と言うのは当然の判断です。
ここで怒るのではなく、契約内容を再確認し、必要があれば契約見直しを提案することが現実的なアプローチです。
🟡 ポイント②:「伝え方」で結果が変わる!要望は明確に・記録に残して
「言ったのにやってくれなかった」というトラブル、実は“伝え方”に問題があるケースが多いです。
理事会で話し合った内容を、口頭でフロント担当に伝えるだけで済ませていませんか?
管理会社に要望を伝えるときは、
- 議事録や要望書に明文化して提出する
- 内容・背景・優先度を明確に伝える
- 期日や担当者を決めておく
といった“記録に残る形”で進めることが重要です。
これにより、「言った・言わない問題」を回避でき、管理会社側も社内で調整しやすくなります。
🔵 ポイント③:専門的な判断は、管理会社“だけ”に頼らない
管理会社の担当者は、たしかにプロフェッショナルですが、
あくまで“契約業務の範囲”で動いていることを忘れてはいけません。
例えば、
- 大規模修繕の見積が適正かどうか
- 長期修繕計画が実情に合っているか
- 管理費・積立金のバランスがどうか
- 管理規約が時代に合っているか
といった“経営的・中長期的な視点”は、管理会社に任せきりにするべきではありません。
なぜなら、管理会社と管理組合の利益が相反する場面もあるからです。
🔷 管理会社との“間”に立てる存在、それがマンション管理士!
理事会と管理会社がうまく連携するには、間に立って調整できる第三者が必要です。
そこで登場するのが――マンション管理士です!
🧩 管理士の役割と効果
項目 | 内容 |
---|---|
管理会社との契約内容の精査 | 業務の抜け・重複・費用対効果をチェック |
管理会社への要望整理 | 議事録・要望書作成の支援、優先順位の明確化 |
利益相反のリスク回避 | 中立の立場で理事会の立場を代弁・調整 |
大規模修繕・契約のアドバイス | 相見積もり取得や判断材料の提供 |
札幌市では特に、冬期対応・外壁修繕・断熱工事など地域特有の管理課題があり、
その事情に詳しいマンション管理士がサポートすることで、より現実的かつ納得感のある判断が可能になります。
✅ まとめ:管理会社と上手に付き合うには、理事会の“賢い対応”がカギ!
- 管理会社は、あくまで業務受託者であり、完全な味方ではない
- 行き違いの多くは「伝え方」「記録の有無」「立場の違い」が原因
- 要望は明確に伝え、必要に応じて契約内容を見直す
- 中立的な専門家=マンション管理士を活用することで、理事会の交渉力がアップ!
📣 札幌市の管理組合・理事会の皆さまへ
「管理会社が期待通りに動いてくれない」
「どうすれば建設的な関係が築けるか分からない」
そんなお悩みを感じたら、ぜひマンション管理士にご相談ください!
理事会の立場を尊重しながら、管理会社との“橋渡し役”として伴走支援いたします。
管理会社との関係は、「対立」ではなく「調整」がカギ。
主体はあくまで理事会・管理組合。
そして、より良いパートナーシップの構築を支えるのが、私たちマンション管理士の使命です。