「マンションの役員をお願いされてしまったけど、正直そんな暇ないんだよな…」
「仕事もあるし、家庭もあるし、土日も用事ばかりで動けない…」

そんな風に思って、理事や監事の打診を断った経験、ありませんか?
あるいは、渋々引き受けたものの「何をどこまでやればいいの?」と困っている方も多いのではないでしょうか。

この記事では、そんな“多忙な現代人がマンション役員をどう無理なく務めるか”をテーマに、
札幌市をはじめとしたマンション管理の現場で実際に起こっている状況と、役員の負担を軽減する現実的な方法をご紹介します。

結論から言うと、今の時代――役員がすべての業務をこなす必要はありません。
「委託できるものは管理会社に」「専門性が必要なところはマンション管理士に」というスタイルが、現代マンションの主流になりつつあります。


🔷 昔とは違う!役員の仕事量が増え続けている現実

かつてのマンションでは、住民の多くが「専業主婦」や「定年退職後の方」で、役員に就任しても比較的時間的余裕がありました。

しかし現代は違います。

  • 共働き世帯が当たり前
  • 単身世帯や高齢世帯の増加
  • 平日はフルタイム勤務、休日も家族の用事や休養が必要

こうした背景の中、「役員業務が負担になりすぎてなり手がいない」という事態が多発しています。
特に札幌市のような都市部では、管理組合役員の“なり手不足”が深刻です。


🔶 役員の仕事って、そんなに多いの?

実は、理事会の役員には以下のような業務があります。

📌 理事長の主な業務

  • 理事会の運営と議事録の確認
  • 総会の招集と進行
  • 管理会社や施工業者との連絡・調整
  • トラブル対応や住民からの相談受付

📌 理事・副理事の主な業務

  • 理事会への出席
  • 各種資料の確認と意見出し
  • 業者の見積もり確認や修繕工事の立ち会い(場合によって)

📌 監事の主な業務

  • 会計内容のチェック
  • 年次報告の作成と確認
  • 管理運営の監査報告

これ、すべて役員が手作業でこなそうとすると、月に何度も打ち合わせが必要になるレベルのボリュームです。
さらに、建物が古くなるほど、修繕やトラブルも増えていきます。


🔷 すべてを役員でやるのは、もう限界!

ここで現実的に考えなければいけません。

❗ 役員がすべての業務を担うのは「非現実的」です。

役員はボランティア。報酬がない(あるいはごくわずか)にも関わらず、専門知識も求められ、時間的負担も重くなる一方では、誰も引き受けたくなくなるのも当然です。

このままでは、

  • 管理組合の機能が停止する
  • 総会が開かれず、意思決定ができない
  • 建物の維持管理がずさんになる

といった、「管理不全マンション」への道をたどってしまうことに…。


🔶 委託できる業務は管理会社に任せよう!

実は、これらの業務の多くは、管理のプロである「管理会社」が担える内容です。

📌 管理会社に委託できる業務の例

業務内容委託可能?
会計処理(収支報告・請求書発行など)✅ 可能
建物設備の点検・修繕提案✅ 可能
総会資料の作成補助・配布✅ 可能
クレーム一次対応✅ 可能
法定点検の手配✅ 可能

つまり、理事会は“決定する”ことに集中し、実務は管理会社に任せるのが、現代的で効率的なやり方なのです。


🔷 専門的な判断が必要なときは“マンション管理士”の出番!

とはいえ、管理会社も万能ではありません。
管理会社はあくまでも管理組合の“下請け”であり、判断権限はありません。

そこで登場するのが、第三者かつ専門家である「マンション管理士」です。


✅ 管理士が支援できること

  • 長期修繕計画の見直しとアドバイス
  • 管理規約の改正支援
  • 管理会社との契約内容のチェックと見直し提案
  • 総会・理事会での中立的な説明役
  • 各種トラブルの対応方法に関する助言

特に札幌市のような寒冷地特有の修繕リスク(凍結・落雪・除雪対応など)がある地域では、地域事情に詳しい管理士の助言が管理レベルの向上につながります。


🔶 実際に“業務の合理化”で成功した事例(札幌市)

札幌市中央区のある築30年超のマンションでは、理事会が役員のなり手不足に悩み、
マンション管理士に相談を行いました。

その結果…

  • 会計・清掃業務の委託内容を見直し、管理会社への業務移管
  • 総会運営や合意形成は管理士のサポートで効率化
  • 理事会の開催頻度は年3回に縮小(必要なときのみ開催)
  • 役員の引き受け率が向上し、“持ち回り”が定着

「役員なんて無理だと思ってたけど、これくらいならできそう」という声が続出したそうです。


✅ まとめ:現代のマンション役員に必要なのは“全部やる”ではなく“うまく回す”こと!

  • 役員が全業務を担う時代は終わりました
  • 管理会社に委託できることは、きちんと委託する
  • 専門的な判断やサポートは、マンション管理士を活用する
  • 自分たちでやるのは“意思決定”と“確認”に絞る

📣 札幌市のマンションで、「役員業務の負担が重い…」と感じている皆さまへ

「管理会社にどこまで任せていいの?」
「理事会が空中分解しそうなんだけど…」

そんなときこそ、マンション管理士にご相談ください!


ボランティアの役員に、過剰な負担は不要です。
専門家のサポートを受けながら、
“少しの時間”で“最大の成果”を出す理事会へ。
それが、これからの賢いマンション運営のカタチです。