「管理会社におまかせしているけど、本当にそれだけで大丈夫?」
「私たちだって、管理組合をきちんと運営できるのかな…?」

そんな不安や疑問を抱えている札幌市の区分所有者の皆さんへ。
実は、管理知識や経験がゼロでも、適正かつ安心して管理運営する方法はあります。
ポイントは、「プロに任せられることは任せて」「自分たちだけではできない部分を補う体制を整える」こと。今回はその秘訣を3つのステップでご紹介します。


🌟秘訣①:任せられることは管理会社におまかせ!


✅ 管理会社にできることを明確に理解しよう

管理会社は、管理委託契約に基づいて以下の業務を担っています:

  • 共用部の清掃・点検・軽微な修繕
  • 設備保守やメンテナンス対応
  • 会計・報告書作成、入金管理
  • 緊急トラブル対応(漏水や凍結など)

つまり、日常業務や専門業務の“実務”は管理会社に任せるのが合理的です。


✅ 任せ方のコツ

  • 契約書に明記された業務を再確認し、すり合わせを行う
  • 緊急対応の基準や連絡フローを明文化して住民にも共有
  • 定例報告の頻度や内容(会計・点検など)を理事会で確認する

🛠秘訣②:管理会社ができないことは“マンション管理士”へ依頼


管理会社は実務の専門家ですが、その立場から判断できない領域もあります。

✅ 「ここは管理士におまかせ」がベストな領域

領域理由
契約・規約の法的チェック法令や条文解釈に専門性が必要
長期修繕計画の立案中立的な視点と国交省標準様式の理解が必要
管理会社の提案内容の適正査定第三者による評価が信頼につながる
総会資料の作成・住民説明合意形成を進める資料づくりが得意
トラブル発生時の中立調整利害に縛られず公正に調整可能

✅ なぜ管理士が必要なのか?

  • 管理会社は「受託者」であり、必ずしも組合側の利益を最優先できるわけではありません
  • 管理士は中立的立場にあるため、管理会社の活動をモニタリングし、補うことができます

🧭秘訣③:自分たち(管理組合)の“判断力”を鍛える


プロに任せつつも、最終判断はやっぱり管理組合が行うもの。そのために必要な“判断力”とは?

✅ 住民間で共有するべき視点

  1. 目的と役割の理解
     → 単なる掃除や支払いではなく、資産価値や安心の維持・向上がゴールです。
  2. 意思決定への参加
     → 総会や理事会は、住民が議論し合意する場。参加は義務であり、資産保全の大切な機会です。
  3. 必要時には“聞くチーム”になる
     → 管理士や専門家の意見を聞き、最終判断は住民で行う。
  4. 情報収集力の鍛錬
     → 規約、契約書、工事報告書、点検記録など“根拠”を元に議論する習慣をつける

✅ 運営サイクルを3段階で整える

  1. 年間スケジュールを設計
     → 点検、総会、修繕、報告書等を年間スケジュール表で整理
  2. 説明のための資料を準備
     → 管理士と協力して、わかりやすく、議論しやすい資料づくりを実行
  3. フィードバックと改善
     → 総会後のアンケートや感想をもとに、次年度に反映させる習慣づくり

✅まとめ:住民でも安心な運営体制は「任せる・補う・判断する」の3要素!


  • 任せる…日常業務や緊急対応は管理会社に信頼して任せよう
  • 補う…ルール作り、客観的判断、計画設計にはマンション管理士を活用しよう
  • 判断する…住民が情報を基に合理的に合意できる環境をつくろう

📣 札幌市の管理組合・理事会の皆さまへ

「管理会社におまかせ=安心」は誤解のもと。
知識・経験がない私たちでも、適切なサポート体制を整えれば安心かつ的確に管理できるのです。

困ったときや迷ったときは、マンション管理士の力を借りながら、住民の判断が光る理想のマンション運営を目指しましょう!