2024年3月5日発行マンション管理新聞より。前年度比9万3000戸増ではありますが、増加戸数が10万戸を割り込んだのは11年ぶりとのことで、増加ペースは緩やかに落ちています。
日本人は約1500万人がマンションに住んでおり、これは国民の1割超と推計されています。地方ではなかなか実感しにくいですが、関東へ旅行してみるとマンションの多さに驚かされます。すでに分譲マンションは住まいの形態として定着しています。
今回の調査から、築40年以上のマンションを「高経年」マンションとするよう一本化され(築30年以上や築50年以上も調査されていた)、とりまとめが公表されました。この約126万戸は10年前と比べて100万戸近く増えており、10年後には現在の2倍以上に膨れ上がる見込みです。
一方、皆さまもご存知の通り、建て替えや取り壊しはほとんど進んでいません。結果、マンションは当面増え続け、それに付随する管理組合や管理会社従業員、修繕工事関係者も増え続けていくことが予想されます。
マンションに係る人々が安心して暮らしていけるよう、①政府・国土交通省の法整備・ルール作り、②管理組合の主体的意思決定、③管理会社の管理事務・助言・支援、④マンション管理士の専門的知識による助言・支援、これら四者が建設的に交わることでより良いマンション管理が実現できるものと信じています。