(*記事内容は編集部が保証するものではありません。実際のマンションの状況に合わせて情報を参考にしてください)と前置きされています。どのマンションでも共通ではなく「このような可能性も考えうる」程度に捉えてください。

(中略)住宅ジャーナリストが解説する。

「修繕積立金の値上げについては、近年、『大規模修繕の工事費が上がって積立金が足りない!廃墟になる!』などの報道が増えたことが大きいと思います。やはり『お金が足りなくなる』という恐怖心と、一般の人は建物の保全行為の価値を測る尺度が金額しかないので仕方ない面はあります。

しかし、この考え方は危険です。そもそも、計画されている工事がマンションにとって本当に必要なのか、工事会社や管理会社の営業的な提案ではないのか、吟味する必要があります。また、物価高を口実に、それを優に超える見積もりを出す管理会社も散見されます(既報)。

仮に値上げ分が修繕事業者のキックバックや中間マージンに消えてしまおうが、そういった側面を考慮せず、修繕積立金の値上げ自体を、マンションを良くする為の善行だと感覚的に考えているフシもあるのです。

「修繕積立金を値上げしないと廃墟になる」…!暴走するマンション理事長に年金生活者の住民が感じる「強烈な違和感」【マンション管理クライシス】 (msn.com)

修繕積立金の値上げ額が妥当なのか否かは、利害が関係しない「第三者」の目から見ることが重要なのではないでしょうか?そしてその第三者は、専門家であることが望まれます。そういう意味では、今後、マンション管理士にますます期待がかかってくるでしょう。