「うちのマンションの修繕積立金は、はたして妥当な金額なのだろうか」――理事会や総会で、そうした疑問の声を耳にする機会が増えました。修繕積立金の不足は今や全国的な課題であり、国土交通省の調査でも、長期修繕計画に対して積立額が不足しているマンションは少なくないことが分かっています。

そこで当事務所では、どなたでも無料でお使いいただける「修繕積立金シミュレーター」を作成し、公開しました。登録は不要で、スマートフォンからもご利用いただけます。

修繕積立金シミュレーター https://koyamansion-sim.netlify.app/

どのようなツールですか

国土交通省「マンションの修繕積立金に関するガイドライン」(令和6年6月改訂)に示された目安に基づき、お住まいのマンションの規模から修繕積立金(月額)のめやすを算出するツールです。

使い方は簡単で、地上階数・建築延床面積・ご自身の住戸の専有床面積を入力するだけです。機械式駐車場があるマンションでは、方式(2段昇降式など)と台数を入力すると、その修繕費相当分も目安に反映されます。また「住戸ごと」だけでなく「マンション全体」の月額に切り替えて確認できるため、理事会での検討資料づくりにもお役立ていただけます。

結果は平均値だけでなく、実際の事例の3分の2が収まる「幅」もあわせて表示します。段階増額積立方式を採用しているマンション向けに、当初額・最終額の参考水準も確認できます。

ご利用にあたっての注意

このシミュレーターが示すのは、全国の事例から導かれた統計的な「目安」です。目安の範囲に収まっていないからといって、直ちに積立金の額が不適切ということにはなりません。実際に必要な金額は、そのマンションの立地・仕様・設備・修繕履歴を踏まえた長期修繕計画によって決まります。

「目安と大きな差があった」「そもそも長期修繕計画が長年見直されていない」という場合は、計画そのものの点検をおすすめします。当事務所では、国交省標準様式による長期修繕計画の作成をはじめ、30分間の無料電話相談も承っております。シミュレーターをきっかけに、マンションの資金計画を見直す機会としていただければ幸いです。